この時を待ってました。日本国内のみならず、世界中に我らがDREAMS COME TRUEのLIVEが配信される日が来ることを!この歴史に残る偉業を祝し、今回公開となったアーカイブライブについて、長年のズブズブのドリカムファンから見た魅力を書いてみました。※あくまでも個人の感想です。【WONDERLAND 2007】この映像を見たあなたはきっと「ここまで美しい歌をうたう人がいるのか」と衝撃を受けることでしょう。ドリカムのファンでなくても、彼らのライブに来たことのない人でも、吉田美和=歌がうまいという概念は頭のどこかにあると思いますが、正直DWL07における歌唱はレベチです。歌がうまいとか、そんな言葉では形容できない域に達した、吉田美和の神様のようなボーカルをぜひ聞いてください。特に圧巻は「悲しいkiss」、この曲で吉田さんはバルーンに釣られ、競技場を左右に移動しながら歌うのですが、実はこの時彼女のモニターは不具合でほとんど聞こえていなかったそうです。しかし映像を見てみると、ピッチのズレは全くなく、それどころかサックスのソロに合わせ圧巻のアドリブを繰り出しています。彼女がいたのはメインステージから離れた空中、バンドの生音などもちろん聞こえません。後日彼女は雑誌のインタビューでこの時のことを振り返り、「心で聞いて歌っていた」と答えています。はい、神様ですね。神様確定です。今は無き旧国立競技場に灯る聖火、夕暮れの空に影を作るビル群、グレイテスト・ヒッツライブの冠にふさわしい選曲やスペクタクルな演出や吉田さんの神ボーカル諸々含め、私の中では2007年のDWLが「THE BEST of WONDERLAND」です。個人的推し曲・あなたにあいたくて(ボーカルの迫力すごい)・make me your own (最後のマサさんの背中かっこいい)・LOVE GOES ON… (あの日の風の香りを思い出す…)【DO YOU DREAMS COME TRUE?】09年までにリリースされた各アルバムから選曲された2曲が、メドレー方式でどんどこ歌われていきます。ドリ史上こんなにも長いメドレーは初めてじゃないか?と思うほどに、どんどこどんどこ歌われていきます。個人的にはメドレーその2における「いろんな気持ち」のAメロで、マサさんの足を踏み、楽しそうにチョけていた吉田さんが、その足からポーン!と降りたと同時にボーカルのギアを一気に上げる瞬間が最高にかっこよくて大好きです。ECラストの曲を歌う直前、「ドリこっからがマジで本気ですごいから。」と、力強く宣言してくれた吉田さんと、その隣で優しく笑っているマサさんを見るたびに、「おかえりなさい!これからもよろしく。」と、泣いてしまう私です。個人的推し曲・a song for you・TO THE BEAT,NOT TO THE BEAT【LOVE CENTRAL】「アルバム出したからアルバム順に歌おうよ」って感じに仕上がってます。このLIVEで披露されて以降、一度も歌われていない曲がかなりあるので、ちょっとディープなドリカムを知りたい人にはうってつけの作品です。個人的にはラストの【THE ONE】そろそろLIVEで歌ってくれないかなぁ、と思ってます。(前髪が有るふわふわ天パのマサさんがかなり可愛くて好き)【WONDERLAND 2011】とにかく吉田さんが飛びまくります。横にも前にも後ろにも全角度、全方位飛びまくってます。しかも今回は通常のフライングだけでなく、吉田さんの「スパイダーマンになりたい」の一言により、3Dフライトという画期的なフライングシステムが導入されています。しかもインドア、アウトドアで今回のような広い空間を飛ばすロングフライトは世界初、たった1m進むために何時間にも及ぶプログラミングが必要だったそうです。地上約20mを秒速10mで飛び回りながら、ピッチ抜群のボーカルを魅せる吉田さんに海外から来たフライトシステムチームも「人間じゃない!」とビックリだったとか…。演奏曲でいうと、後半【決戦は金曜日】~【LOVE TIDE】のREMIXメドレーのアレンジが最高に渋いです。【裏ドリワンダーランド2012/2013】「ドリカム=キラキラ恋愛ソング」と思っている方にこそ、ぜひ見ていただきたい作品がこの「裏ドリワンダーランド2012/13」です。”裏ワンこそがドリの真髄”…と、言ったら大げさすぎるかもしれませんが、DWLの「裏」、つまりファン投票上位には入ってこない比較的マニアックな楽曲が多く演奏されているツアーです。13年ぶりのセンターステージ採用、13年ぶりのアンドレ中村の登場と、1999年頃までのドリカムを知っている人なら「懐かしい」と思えるコンテンツが盛りだくさん!また、MCや曲間に至るまで全てノーカットで収録されているため、吉田さんマサさんによる面白ほのぼのMCをじっくりたっぷり楽しめちゃいます。唐突に上腕二頭筋を露出してくれる中村さんのセクシーさと、軽快で絶妙な二人の掛け合いを是非お楽しみください。【THE DREAM QUEST】デビュー以来1アルバム1ツアーを掲げ、(ほぼ)実行してきたDREAMS COME TRUEですが、07年以降のアルバムはリリース時期がDWLや周年等の記念行事と重なることが多く、純粋なアルバムツアーという意味では2006年リリースのTHE LOVE ROCKS以降、実に11年ぶりのツアーとなりました。中盤以降はアルバム曲が収録順に演奏され、正にTHE DREMA QUESTを生で体感できる素晴らしい構成で進行していくのですが、アルバムパート冒頭のマサさんのベースソロは全人類必聴です。その他、本人が大変苦手だと自負するピック弾きのESCAPE、細かなリズムが心地よい24/7、美しいベースラインのLOVE LOVE LOVE、大サビのワンフレーズが秀逸なめまい等、ベースマニアのマサマニアにはたまらない作品となっています。あと衣装が抜群に可愛くて好きです。【30周年前夜祭】2012年の裏ワン以降、センターステージ×特殊な舞台装置が主流だったため、どちらか一方にメンバーが寄ることのないよう、ワンサイド・ワンドリカムのルールが徹底されており、ふたりが隣に並ぶ姿はMCくらいでしか見ることができませんでした。しかし今回は久々のエンドステージ。全長80mの長さもなければ、立体駆動もしません。エンドに設置されたシンプルなステージに常に二人が並び立ち、アイコンタクトを交し、時に微笑みあい、肩を組み、歌い…そんな光景を目にするだけで白米3杯は余裕、大前提としてソコがおいしい映像集となっています。前夜祭ということで段取り・世界観きっちりな普段のツアーとはまた違い、ゆるく、たのしくいろんなことをお話してくれちゃうドリの可愛い姿をその眼球に焼き付けてください。特に世間一般の皆様が思っている以上に、吉田さんに甘々で弱々で終始突っ込まれまくっている中村さんがとってもチャーミングです。「好きだけじゃダメなんだ」「STILL…」等々、コアなファンの心臓をも射抜く激渋な選曲もたまりません。吉田美和の詩の世界を存分にお楽しみください。【WONDERLAND 2019】とにかく全人類みてください。ものすごいです。